2010-12-02

2008年韓国の旅

もう2年も前のことになりますが、ハングル萌えついでに、初めての韓国旅行の思い出など。本棚を整理していたら、旅程表が出てきたのです。「悠久の韓国歴史ロマンを巡る 全羅南道・水原・利川5日間 おてごろコース」全食事つき、全行程スルーガイド付き。「おてごろ」とはいうものの、安近短ゾーンとしてはけっこう値の張るツアーで、旅程もかなり強行軍でした。釜山から入って半島西側をぐるっとソウルまで縦断、いわば古の百済を踏破するルート。ソウル・慶州4日間あたりを考えていましたが、そういう典型的なコースはことごとく満席、旅行社でさんざん探してもらって、唯一空きがあったのがコレだったのですよ。

果たして、フタを開けてみると、参加者は私と相方の2人だけ。初めてにしては、かなりマニアックなコースだった(らしい)。釜山の空港で迎えてくれたガイドのN嬢は、私たちを見つけるなり、
「お揃いですね。では、行きましょう!(^o^)」
「…え!?…2人だけ…ですか?」
「ハイ(^-^)」
「・・・(^_^;)」
「ところで、韓国は何回目ですか?」
「初めてです」
「それはめずらしい!このツアー参加者は、たいてい相当のリピーターで、しかも歴史好きの年配の方が多いんですよ。70~80代の方もおられます。歴史がお好きなんですか?」
「いえ、特にそういうわけでも…」

空いてるツアーがこれしかなかった、とは言えませんでした。しかし、結果的には私たち2人にスルーガイド+専属ドライバーという、ものすごく贅沢なツアーとなりました。30代前半のN嬢は、このツアーにはめずらしく若手の(!?)客に当たったためか、当地の若者事情を率直にユーモラスに話してくれました。学生生活、恋愛、結婚、兵役、仕事…現代の20~30代の韓国人の考え方、上の世代とのギャップ、伝統的な価値観との葛藤など、歴史解説よりも移動中のフリートークが印象に残ります。

旅行中は何もかもN嬢まかせの、上げ膳据え膳だったので、韓国語を話す必要に迫られることもありませんでしたが、最終日ソウルでフリータイムの時、ハングルが分からず街歩きもひと苦労という経験から、いつか韓国語を勉強しないとな、と思い始めました。今年の5月にユネスコのWorld Conference on Arts Educationでソウルへ行った時も、会議は英語だとしても、街中を移動するのにハングルが分からないのはやはり不便。初旅行から2年以上たって、ようやく韓国語の勉強を始めることができました。この次韓国に行く時は、自力でどこまでコミュニケーションできるか、ぜひ試してみたいと思っています。안녕!

■旅のあしあと

2008/7/21
大阪→釜山(부산:プサン)→光陽(광양:クァンヤン)
※釜山は降りただけ、 光陽は泊っただけ
2008/7/22
→順天(순천:スンチョン) ●松広寺(송광사:ソングァンサ) ●楽安邑城民俗村
→霊岩(영암:ヨンアム) ●王仁博士遺跡地
※日本に漢字を伝えたとされる王仁。実在が疑問視される人物だが、大阪府枚方市にはいちおう伝王仁墓なる史跡あり。ともあれ大阪とは縁の深い存在といえるでしょう。
→羅州(나주:ナジュ)  ●三韓志テーマパーク
→潭陽(담양:タミャン) 
2008/7/23
潭陽(담양:タミャン) ●竹博物館
※竹の里。名物は竹筒ご飯。「茶母(チェオクの剣)」のロケ地らしい。
→水原(수원:スウォン)  ●水原華城(世界遺産) ●韓国民俗村
→利川(이천:イチョン)
2008/7/24
利川(이천:イチョン) ●窯元見学
※陶芸で有名。つい青磁の大皿を購入してしまう。
→ソウル(서울) ●宗廟종묘:チョンミョ)世界遺産 ●景福宮(경복궁:キョンボックン) ●仁寺洞인사동:インサドン)
2008/7/25
ソウルでフリータイム→大阪


 
願掛けの石積み(松広寺)

 
韓流時代劇的光景(※人形です)

医女仲間に裏切られて泣くチャングム↑

のシーンを撮影した場所↓(楽安邑城民俗村)


水原華城(華虹門)―第22代朝鮮国王正祖(イ・サン)が建造

景福宮 ―朝鮮王朝の王宮

 
王宮の護り(※人間です)

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