2009-12-27

Buon Natale e un Felice Anno Nuovo!

12月25日は過ぎてしまいましたが・・・うちでは今日、恒例の3ファミリー合同のXmasパーティをしました。主役は3人の姪たち(私の姪2人+相方の姪1人)。私自身は、今年は、毎年飾るキリスト降誕の人形セットも出さないうちにNataleの日を通り過ぎてしまったのですが、彼女らへのプレゼントだけはすっ飛ばすわけにいかず、頭を悩ませながら選びました。モノがあふれる現代の子ども、しかもすでに小学校中~高学年になる姪たちの肥えた目にかなうモノを選ぶのは、なかなか大変です。今年は、京都国立近代美術館ボルゲーゼ美術館展(今日まで開催)で見つけた、ラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》のマグカップと、ベルベット地にリボン刺繍がほどこされた巾着型ポーチをチョイス。喜んでもらえたようでホッ。

さて、このブログ、“毎日”イタリア!とはいかず、ぼちぼちイタリア~でしたが、これからも続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

Vi auguro un buon Natle e felice anno nuovo!!!^-^

2009-12-17

Commedia dell'Arte のストーリーとキャラクター

Commedia dell'arte はもともと即興劇ですが、物語の大筋や登場人物の性格はほぼ決まっています。こうした基本的な約束ごとにしたがって、あとは役者たちが即興で話を進めていきます。そこでいかに相手役をやりこめるか、意表をつく展開を見せるか、その駆け引きが勝負どころ。ストーリー展開やキャラクターの性格といった大枠は守りながらも、いかに意外性を出して観客を引きつけ、喜ばせるかが役者の腕の見せ所だったのでしょう。

<物語の基本フレーム>

相対立する二つの家の息子と娘が恋に落ち、親や召使いを巻き込んで大騒動が繰り広げられる が、最後はめでたく結ばれる―これが物語の基本フレーム。どこか聞き覚えがありませんか?この筋書き。そう、世界で最も有名な恋愛劇『ロミオ とジュリエット』―悲劇的結末を除けば、これはまさにコンメディア・デッラルテのフレームそのままの世界なのです。実際、イタリアのみならずヨーロッパ中で大流行 したコンメディア・デッラルテは、シェイクスピアやモリエールの戯曲にも大きな影響を与えたと言われています。

<主なキャラクター>

登場人物は、様々な地域や身分に典型的と考えられる性格や気質を誇張して類型化したキャラクター(ストックキャラクター)で、人物同士の関係性もほぼ決まっています。

コンメディア・デッラルテの仮面(maschere)
目・鼻・額の形や大きさが各キャラクターの特徴を表す。
小さく丸い目、大きな鼻、狭い額→愚か系キャラの目印
大きな目、小さな鼻、広い額→賢い系キャラの目印
この組合せでキャラのインテリジェンスの度合いが分かる・・・

◆インナモラーティ(恋人たち) Gli Innamorati (The Lovers)
恋する若い男女。男をインナモラート innamorato、女をインナモラータ innamorata という(インナモラーティ innamorati は複数形)。いちおう物語の主人公は彼らである。この役は仮面をつけない。なお、ヒロインの名は、実在の名女優にちなんでイザベッラ Isabella という名が多い。

◆主人キャラクター
町の有力なファミリーの主で、主人公の恋人たちの親などとして登場する。

パンタローネ Pantalone ヴェネツィア出身の大金持ちの商人。ケチで偉そうな好色爺さんというキャラクター。頭はよく学もあり頑固で計算高い老人だが、若い娘を追い回して見境なく財産を貢いだり、コロッと騙されたりする。細身の長ズボンをはいており、パンタロン pantalon の語源となった。

ドットーレ Il Dottore (The Doctor) ボローニャ出身の学者。パンタローネと対をなす老人役。博学で雄弁だが、言ってることは意味不明。インチキなラテン語をしゃべって、怪しげな学識をひけらかすエセ先生といったところ。ボローニャはヨーロッパ最古の大学をもつ学問都市(la Dotta)として知られ、美食の都であることから肥満都市(la Grassa)とも言われる。ドットーレも太っていることが多い。

カピターノ Il Capitano (The Captain) 軍人。派手な軍服を着て威張っているが、実は気の小さい臆病者。かつてイタリアは、南部をスペイン、北部をフランスやドイツに支配されていたことから、カピターノは外国人(スペイン人)という設定になっている。

◆召使いキャラクター
パンタローネやドットーレの召使として登場。機転が利いたり、ずる賢かったり、間が抜けていたり…芝居に活気を与え、実質上の主役的存在であることも多い。召使いはベルガモ出身が多いが、かつてヴェネツィア共和国の一部だったベルガモ(今はロンバルディア州)は、貧しく、ヴェネツィアへ出稼ぎに行く人が多かったことに由来する。

アルレッキーノ Arlecchino ベルガモ出身の召使い。コンメディア・デッラルテといえばこのキャラ、という代表的なキャラクター。カラフルなつぎはぎの服が目印で、たいていお腹を空かせている。頭の回転が速く、口も手も体もよく動いて存在感抜群。何かにつけて計略をめぐらすが、どこか抜けているところもある。フランス語でアルルカン Arlequin 、英語でハーレクィン Harlequin と呼ばれ、道化役の起源とも言われる。

プルチネッラ Pulcinella ナポリ出身。のろまで騙されやすく憎めないダメ男系キャラ。身軽で機敏なアルレッキーノと対照的に、でっぷり太っていかにも呑気そうなキャラクター。白いだぶだぶの服を着ている。イギリスではパンチ Punch と呼ばれ、人形劇の「パンチ・アンド・ジュディ」 Punch and Judy へと発展した。

ブリゲッラ Brighella ずる賢くてがめつい守銭奴の小悪党。ベルガモ出身。アルレッキーノの子分などで登場。

ザンニ Zanni 初期のコンメディア・デッラルテに登場する召使い。ベルガモ出身。ここからアルレッキーノやプルチネッラなどのキャラクターに分化した。召使いキャラの原型。 Zanni とは Giovanni の愛称。

コロンビーナ Colombina
女の召使い。明るく開放的で浮気性、天性の知恵を持ち、肉体的魅力を振りまく、したたかな庶民派セクシー系。アルレッキーノの恋人やインナモラータの小間使い役など。通常は仮面をつけない。

◆参考サイト◆
La Commedia dell'Arte
Punch and Judy

2009-12-16

Commedia dell'Arte って?

昨日に引き続きコンメディア・デッラルテ関連です。けど、コンメディア・デッラルテって何?12日の狂言vsコンメディア・デッラルテのコラボ公演では、出演者のアンジェロ・クロッティさんからかなり詳しい解説がありました。せっかくなので、この機会にコンメディア・デッラルテの概要を少しまとめておきたいと思います。

コンメディア・デッラルテ commedia dell'arte は、16世紀の中頃、北イタリアに発祥した即興仮面劇です。ちょうどルネサンスが最盛期を迎え、後期へと移行していくころですね。中世までの演劇は教会が取り仕切っており、演劇活動にはかなりの制限がありました。ルネンサンス期の人間観の転換が、コンメディア・デッラルテのような風刺のきいた自由な芝居を可能にしたのです。

この即興仮面劇はヨーロッパ全体に広がり、16~18世紀にかけて大流行しました。イギリスのシェイクスピア W.Shakespeare (1564-1616)やフランスのモリエール Molie`re (1622-1673)にも影響を与えたといわれますが、特に18世紀ヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴルドーニ Carlo Goldoni (1707-1793)はコンメディア・デッラルテに多大の影響を受け、またコンメディア・デッラルテに新風を吹き込んだ重要な作家です。それまで簡単な筋書きと決まりがある以外は、ほとんど役者の即興で演じられていたのが、ゴルドーニによって台詞のある台本が書かれ、登場人物の性格づけにも深みが与えられました。

やがて、演劇としてのコンメディア・デッラルテは廃れていきますが、例えば、主要登場人物のアルレッキーノから道化役が生まれ、コンメディアから離れてキャラクターとして自立していくなど、その水脈はしっかりと受け継がれています。

20世紀に入り、世界的な演出家ジョルジョ・ストレーレル Giorgio Strehler (1921-1997)がゴルドーニの作品『二人の主人を一度に持つと』 Il Servitore di Due Padroni を発掘・再演し、コンメディア・デッラルテの伝統が新しい形で現代に甦ったと言われています。

ちなみにこの arte という言葉、今日いうところの芸術を意味するものではなく、職業という意味。つまり commedia dell'arte とは、職業的演劇という意味になります。もともと物売りが仮面を着けたり派手な衣装を着て人目を引き、巧みな口上を述べながら商品を売り歩く・・・そんな形から発展し、やがてもっぱら演じることを生業とするプロの役者が誕生していったということです。行き交う通行人の耳目を集め、その場に引き留めなければお金ももらえませんから、ストーリーは誰にも親しみのある分かりやすいテーマ、そして台詞やアクションは必然的に誇張されたものになります。

筋書きは、大体決まったパターンがあり、登場人物も身分や出身地、性格傾向に応じて類型化されています。ストック・キャラクターと呼ばれるこれらの登場人物の中から、道化役やピエロなどのキャラクターが誕生しました。その意味で、コンメディア・デッラルテは、ヨーロッパの喜劇あるいは喜劇的キャラクターの母体といえるでしょう。

◆コンメディア・デッラルテのキャラクターについてはコチラ

2009-12-15

抱腹絶倒!日伊伝統喜劇の競演

12月12日(土)、COMMEDIA合戦 狂言vsイタリア仮面劇を観てきました。プログラムの冒頭に狂言、コンメディア・デッラルテについてそれぞれの演者から説明があり、続いて狂言「伯母が酒」(小笠原 匡)、コンメディア・デッラルテ「二人の主人を一度に持つと」 Il Servitore di Due PadroniC.ゴルドーニ作)からアルレッキーノ演じる1シーンの上演(アンジェロ・クロッティ)、そして締めが本企画の目玉である狂言&コンメディアのコラボレーション新作「TONTO盗人(とんと ぬすっと)」(小笠原 匡、アンジェロ・クロッティ、ワークショップ参加者の皆さん)です。

秘伝のお宝満載、難攻不落の厳重警備が自慢の大阪のとある博物館に、
イタリア人&日本人の泥棒コンビが客に紛れて侵入。
手間取っているうちに、物音を聞きつけた館長が伝家の宝刀を持って現れ…
(新作「TONTO盗人」より)

ごぞんじ狂言は、能と同じく猿楽から発展した、滑稽で風刺的な笑劇。コンメディア・デッラルテは、ルネサンス期の北イタリアに発祥し、16~18世紀にかけてヨーロッパで流行した即興劇。日伊の伝統的なこの二つの喜劇の共通点は、ともに仮面を使うことです。 いずれもセリフが重要な役割をもつ演劇ですが、「TONTO盗人」では、狂言の様式化された謡や動作と、コンメディア・デッラルテの饒舌なセリフ回しや素早い動きが自然な形で組み合され、また言葉が分からないもの同士(日本人お館長とイタリア人の盗人)のトンチンカンな意味の取り違えなども織り交ぜて、言葉が分かっても分からなくても楽しめるように構成されていました。

この新作には小笠原さん、アンジェロさんの他、公演に先立って行われたワークショップ(12/7~11)の参加者も出演されていましたが、皆さんなかなか芸達者、特に盗人の相棒役はセリフも多く、アンジェロさんとの掛け合いも巧みで、アマチュアとは思えない活躍ぶり。私はその前夜、1回だけワークショップに参加したのですが、その時間の後半が「TONTO盗人」の稽古に当てられており、舞台づくりのプロセスをほんの少し共有していたので、最終的にどう仕上がったのか楽しみにしていました。私も出演のお誘いをいただいたのですが、今回は客席で見たかったので辞退、本番では大人しく客席に端座。だったのですが、客席を巻き込んだ1シーンで、ちょっとばかりいじられて、、、思いがけず友情出演(!?)も果たしました。そんなこんなの、アドリブ感あふれる抱腹絶倒のステージでした。

最後に主催者からは、この企画を今年だけで終わらせず来年、再来年…と継続したい、との言葉。ぜひそうなることを願っています。

参考■和泉流狂言師 小笠原匡(アトリエオガ)ホームページ

2009-12-06

手作りはいかが?超簡単Xmasカード―TV出演体験記

11月30日(月)、NHK総合の「ぐるっと関西おひるまえ」に出演しました。平日の11:30~12:00、NHK大阪放送局から公開生放送で、近畿2府4県に向けて放映されている地域情報番組です。私の出番は、クリスマスカードの手作りコーナー。超簡単にできるポップアップXmasカードの作り方を紹介しました。

■ぐるっと関西おひるまえ番組HP http://www.nhk.or.jp/gko/


ポップアップでカードのベースを作りコラージュで飾りつけたXmasツリー

出演のきっかけは、私がやっているNPOのHP・ブログを見た番組ディレクター氏からの電話。事務局に講師を紹介してほしいという依頼があり、理事をやっていることもあって私が出ることになりました。TV出演など初めて、さらに生放送とあって、本番はどうなるのだろう…と思っていましたが、丁寧な事前打合せやシナリオ、そして現場スタッフの皆さんのすばらしいサポートで、無事任を果たすことができました。二人のキャスターのうち、萩原真紀さんが要所要所で手順やポイントを確認しながら番組を進行し、茂山宗彦さん(大蔵流狂言師)が私の説明にしたがってカード作りを実演します。お二人ともプロらしく、さりげなく番組の流れをリードしてくださいました。おかげさまで、自然なやりとりができたのではないかと思います。肝心の内容も好評だったようで、ホッと一安心。後から番組を見返すと反省点はもろもろありますが、自分でつくる楽しさ、身近なものでアートできる面白さなどが少しでも視聴者に伝わったたなら本望です。

それにしても、一つの番組を作るのになんと多くのスタッフが関わり、また事前準備も含めて手間ひまかけていることでしょう。私の出番は約10分でしたが、そのコーナーのためだけに当日は3度リハーサルを行い、その都度進行や時間の割り振りを手直しします。リハのたびにシナリオに朱が入り、対応するのもなかなか大変で。そして、TVの現場は分刻み、いや秒刻みの世界。本番前は10分って長いなあ・・・(汗)と思っていましたが、いったん始まると一気に進んでいきます。 が、その間、つねに時間を意識していなければいけません。進行状況に応じて必要ならば省くところは省き、中核となるテーマやメッセージはしっかり伝えなければいけません。時間が足りず、肝心要の部分が言えなかった…というのはNG。特に「必ず最後にコレを言って締めてくださいね!」と再々念押しされていたことがあったので、終盤が近づくにつれドキドキ度が上昇。そんなこんなで、本番中はずっと頭フル回転モードでしたが、その緊迫感はある種快いものでもありました。次にTVに出るときは、今回の経験を踏まえてもっとバージョンアップします!して、「次」の機会って、いつなのでしょうね!?(笑)

2009-12-05

美味なるパンチェッタの快楽

先日、大学時代の後輩と行ったイタリアン・レストラン。それほど大きな店ではありませんが、ゆったりと落ち着いた雰囲気で、楽しめました。グルメな後輩のイチオシだけあって、もちろんお味は申し分なし。中でも最後に食べたパンチェッタ(生ベーコン)のパスタは秀逸でした。ベーコン系のメニューは、イタリアンの店でもそこらへんの安物が使われていてガッカリさせられることが多いので、私は普段あまり頼みません。が、あえて“パンチェッタ”と銘打ってあったので、本格派への期待を寄せて注文。結果は大正解)^o^(!二人で、美味しい美味しい、としきりに褒めながら舌鼓、腹も心も大満足。ドルチェなしでも大満足の、ある日のイタリアン晩餐でありました。

■トラットリア ゴロージィ  http://add.ss10.jp/golosi/

 
いちばん下がパンチェッタのパスタ

竹喬に寄せて

昨日、仕事の会合で天王寺の美術館に行った折、開催中の小野竹喬展(12月20日まで)を見ました。茜色の空や鮮やかな青空、明るい瀬戸内の島や海、雪をいただく山や木の枝、野の草花・・・自然への研ぎ澄まされた眼が捉えた自然の諸相を見たあと、美術館を出ると、鮮やかな銀杏や紅葉が目に飛び込んできました。そして、背後には、ほんのり茜色に染まった夕暮れの空と雲。それはまるで、先ほど見てきた竹喬さながらの色彩世界。思わず携帯カメラを向けましたが、竹喬の100分の1もその美を捉えられず・・・写真はお粗末ですが、竹喬がなぜひたすらあのような自然を追い続けたか、その秘密を思いがけず発見したような感動を覚えました。



写真は竹喬に遠く及ばずとも…
実際の空と木々は、竹喬の世界そのものでした
都会の真ん中で遭遇した自然美に感動


こんなとこにネコの置き物??
思わず近寄って確かめてしまったほど、不動の姿勢で目を閉じ座っていたネコ

ところで、大阪市のど真ん中、天王寺公園の中にあるこの美術館、正式には大阪市立美術館といいますが、私にはどうも、天王寺美術館、あるいは天王寺の美術館、という方がしっくりきます。大阪人の皆様、いかが思われますか

2009-12-04

【公演案内】COMMEDIA合戦 狂言vsイタリア仮面劇

ユネスコ認定の無形文化遺産である狂言(能楽=能・狂言として登録)と、イタリア伝統の仮面劇のコラボレーション公演のご案内です。仕掛け人は、和泉流狂言師の小笠原匡さん。東京出身ですが、伝統芸能発祥の地 上方を愛し、東京と大阪に拠点を置いて活動されています。共演は、コンメディア・デッラルテ俳優アンジェロ・クロッティさん。両氏によるワークショップもあります。

★Eenen延年VOL.4================
COMMEDIA合戦 狂言vsイタリア仮面劇

日本が世界に誇る狂言と16紀イタリアで生まれた即興仮面劇コンメディア・デッラルテ(commedia dell’arte) ― ともに仮面を用いた東西の喜劇が夢の共演&競演!

【日 時】    2009年12月12日(土)昼の部14:30~/夜の部19:00~
【会 場】    山本能楽堂 (地下鉄「谷町四丁目」下車 4番出口より約徒歩2分)
【料 金】    前売4,000円/当日4,500円 ※全席自由

【プログラム】
◆レクチャー&デモンストレーション
狂言とコンメディア・デッラルテについての知識や演技方法を実演つきで解説。

◆狂言「伯母が酒」
太郎冠者が酒屋の伯母を訪ねていく。この伯母は大変なケチで、今まで酒を振る舞ってくれたことがない。今日こそはとあれこれ言いくるめようとするが、伯母はそうそう騙されない。そこで太郎冠者は帰ると見せかけ、鬼の面をつけて伯母を脅し、酒を飲もうとするが…

◆コンメディア・デッラルテ「二人の主人を一度に持つと」
召使アルレッキーノは、巧みに二人の人物を演じ分け、二人の主人に仕えます。
18世紀ヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴルドーニ作。

◆新作「TONTO 盗人」
夜更けに大阪のとある金持ちの屋敷に忍び込んだのは、気が小さく間抜けなイタリア人。何とか目的の物を盗み取ろうとしますが、物音を聞きつけた主人がやって来てしまい・・・史上初、狂言とコンメディア・デッラルテのコラボレーション。TONTOとはイタリア語で“まぬけ”という意味。
作・構成・演出:小笠原 匡。

【出 演】 小笠原 匡 アンジェロ・クロッティ(Angelo Crotti)

■ワークショップ■=================================
「 狂言 et コンメディア・デッラルテ スタージュ(レッスン) 」
日時 12月7日(月)~12月11日(金)
昼の部14:00~16:00/夜の部19:00~21:00
講師 小笠原匡 アンジェロ・クロッティ
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【問合せ】 アトリエ・オガ Tel.06-6942-1577