2008-04-29

フォトリーディング

 前から気になっていたフォトリーディング、4月初めに集中セミナーに参加。専門書を速く沢山読めるようになりたい、というのが動機の参加だ。まだ日が浅く、ストンと腑に落ちるところまで行っていないが、納得できる部分は多く、セミナー仲間との交流も励みになるので、続けていくつもりだ。
 フォトリーディングの要諦は、リラックスと集中、目的の明確化と「全体から部分へ」のアプローチ。呼吸を整え、インプットしやすい状態に自分をもっていく。その上で、その本から得たい情報、その本を読む理由を明確にし、全体の構造をつかんでから読み込んでいく。
 おそらく皆、ある程度は直感的にやっていることだろう。本を買うとき目次や著者紹介を見て決めるし、まえがきやあとがきを読んで概要をつかんでから本文を読むことも多い。しかし、学校的読書の影響か、一言一句飛ばさずに読まねば…という固定観念がこびりついているのも確かで、そうでないとちゃんと読んだ確信が持てず、飛ばし読みには何となく罪悪感を持ってしまう…という気持ちもある。(そのくせ全篇通読しても結局、内容の核がつかめていないことは多い。)結局、読書への敷居が高くなり、かえって何も読まなくなる、という悪循環も出てくる。それを絶つにはよいメソッドだと感じている。
 私としては「全体から部分へ」のアプローチが気に入っている。膨大な情報と向き合わねばならない現代では、全体をサーベイせずにいきなり一言一句式読書スタイルでアプローチしていては、量・スピードともに追いつかない。登ろうとする山の大きさを自分なりにつかんだ上で、登りきるためのアプローチを組み立てるのは合理的だ。
 あと、リラックスすることの大切さ。これは学校教育にも有効ではないだろうか。朝のホームルーム時や各授業の初めに呼吸を整えて、これから勉強する内容がインプットされやすい状態をつくる。深呼吸と簡単なイメージトレーニングという、ほんの1~2分のプロセスを、学校の授業にも取り入れたらどうだろうか。