パッチムの基本音はㄱ/ㄷ/ㅂ/ㅇ/ㄴ/ㅁ/ㄹの7種類。ですが、同じ一つの音を表すパッチムが複数あります。また、2文字のパッチムもあります。これらをまとめておきます。
■パッチムの音と文字の対応関係
ㄱ[k]/ㄱ ㅋ ㄲ ㄳ ㄺ (発音はすべてㄱ音)
ㄷ[t]/ㄷ ㅌ ㅅ ㅆ ㅈ ㅊ ㅎ (発音はすべてㄷ音)
ㅂ[p]/ㅂ ㅍ ㅄ ㄿ (発音はすべてㅂ音)
ㅇ[ng]/ㅇ
ㄴ[n]/ㄴ ㄵ ㄶ (発音はすべてㄴ音)
ㅁ[m]/ㅁ ㄻ (発音はすべてㅁ音)
ㄹ[l]/ㄹ ㄼ ㄽ ㄾ ㅀ (発音はすべてㄹ音)
■2文字のパッチム
どちらか一方の文字だけを発音します。少数を除いて、左側の文字が発音されることがほとんどです。
※( )内が実際の発音
右側を発音:ㄻ(ㅁ) ㄺ(ㄱ) ㄿ (ㅍ)
左側を発音:ㄵ ㄶ(以上ㄴ) ㄼ ㄽ ㄾ ㅀ(以上ㄹ) ㅄ(ㅂ)
なぜ同じ発音に複数のパッチムの形があるのか?学術的な由来は知りませんが、複数の先生の話から推測するに、同音異義語を区別するためではないかと思われます。発音すれば同じ音でも、文字で見れば意味の違いが分かるように、パッチムの形で区別しているのでしょう。スペルのようなものだろうと理解しています。
ハングルを学んでみて、なるほどよく出来ている、と噛めば噛むほど実感するのがパッチムです。知らない者には複雑怪奇で、いったいハングルって何文字あるんだろう…という不安を抱かせるのですが、仕組みを知ればそれほど難しくはありません。実際、パッチムなしでは韓国語の半分も表記できないのではないか、と思うほど。前に、399通りの組合せをズラーッと並べた反切表を載せましたが(中には実際はほとんど使われない字も多い)、仮にあれを全種類使ったとしても、パッチムなしには韓国語を表記しきることはできないと思います。ハングルの神髄はパッチムにあり―今まで学んだ限りでの実感です。
これにて、パッチムは終了!안녕!
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