2009-09-23

駆け足の島めぐり―Murano, Burano, Torcello

今回、初めてラグーナの島々―ムラーノ・ブラーノ・トルチェッロ―を巡りしました。といっても、半日も時間が取れない中での強行軍。「周遊」などとは程遠い、駆け足の島巡りでした。まあ、次回の下見(と言うたびに相方がギクッとする)というところです。

まずは、ガラスの島ムラーノ。かつてガラス職人が閉じ込められていた島として有名で、今も工房やお店がたくさん並んでいます。残念ながら私が行った時間(午後6時頃)には、すでにほとんど閉まっていましたが。何でも本島よりぼったくられるとかいう噂もあるので、買うときには、本島のお店の値段をチェックしておくなどの下調べをしておいた方がよさそう?



島内には、こんな大型オブジェ―ガラスの彫刻があちこちに。
 

 



島の夕暮れ。塔が逆光に映えて…
すでにこんな時間になっていましたが、先をめざしてブラーノ島へ。


 しかし、ブラーノへ着いた時はすでに、このとおり…(下はフラッシュ撮影)



ブラーノは、伝統的なレース編みで知られ、カラフルな家々が並ぶチャーミングな島ですが、私たちが着いたのはすでに日が落ちたころ、しかも次の目的地トルチェッロへ急いでいたので、船着場付近をウロウロしただけでした。

私たちは先を急いでトルチェッロ島へ渡りましたが、すでにあたりは真っ暗。しかもヴァポレットは1時間に1本しかなく、暗闇の中、この寂しい島で次の便までの1時間を過ごす根性はなく、一瞬上陸したものの、結局そのまま乗ってきたヴァポレットに引き返しました。(ということで写真もナシ。)
トルチェッロは「ヴェネツィアの母」ともいわれ、5世紀にこの辺りで最初に人が定住した、いわばヴェネツィア発祥の地。7世紀中頃には司教座が設けられたほど周辺諸島の中心的存在だったのが、9世紀にその中心がリアルトに移ってから荒廃が始まり、12世紀、運河が沼地化した上にマラリアが蔓延したことが決定打となったようです。
今では住む人もほとんどいない、ヴェネツィアでいちばん寂しい島となってしまいましたが、往時をしのばせる立派な教会も残っているとのこと。オリジンを探るのが好きな私としては、三つの中でいちばん行きたかった島なのですが、残念ながら探訪は次回に持ち越しとなりました。しかし!宿題があるというのはよいことです。またイタリアに来る理由ができますから^_-v Ciao a presto!

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