反切表を打ち込んだついでに、日本語の50音のハングル表記を。これで「ハングルで名前を書け」の試験にもパスできるぞよ!!?(→cf.ハングルのトラウマ)
■清音
あ行 아 이 우 에 오
か行 〔語頭〕가 기 구 게 고 〔語中〕카 키 쿠 케 코
さ行 사 시 스 세 소
た行 〔語頭〕다 지 쓰/츠 데 도 〔語中〕타 치 쓰/츠 테 토
な行 나 니 누 네 노
は行 하 히 후 헤 호
ま行 마 미 무 메 모
や行 야 유 요
わ行 와 워
※か行・た行―語頭ではㄱ・ㄷ(平音の子音字)、語中ではㅋ・ㅌ(激音の子音字)で表記。これは、韓国語では語中のㄱ・ㄷが濁って発音されるため。ただし、本来の日本語のか行・た行は、激音のㅋ・ㅌほど強い音ではない。
ex)タシロ/다시로 ヒラタ/히라타 ヤマダ/야마다 タニタ/다니타
※「つ」―韓国語にない音。쓰/츠は、どちらかというと、ス・チュに近い感じ。
※「ん」―独立した文字としては存在せず、パッチムのㄴで表される。
ex)仙台(せんだい)/센다이 ホンダ/혼다
■濁音
が行 가 기 구 게 고
ざ行 자 지 즈 제 조
だ行 다 지 즈 데 도
ば行 바 비 부 베 보
※但し、韓国語では上記の音も語頭に来る場合は濁らないので、厳密には語頭の濁音を表すハングル表記はないということになる。
※ざ行―韓国語には z 音がなく、ㅈ+母音字で表記。発音は、ジャ・ジ・ジュ・ジェ・ジョに近い。
※ば行(ㅂ)―語頭に来る場合、日本語話者には、ぱ行(ㅍ)と区別がつかないことになる。
■半濁音
ぱ行 파 피 푸 페 포
韓国語には、日本語でいう清音・濁音・半濁音という区別はありません。あるのは、平音・激音・濃音という区別です。これは音の違いというよりも、息の強さあるいは吐き方の違いと考えた方がよさそうです。したがって、ハングルでは音の清濁は完全には表記しきれないということになるでしょう。
例えば、「さの じろう/사노 지로」さんの場合、フルネームで呼ばれる時は、지は語中になるので、「じ」と濁音で発音されますが、下の名前だけを呼ぶ場合、지が語頭に来るため、韓国語ネイティブには清音「ち」との区別が難しいかもしれません。
また、ば行(ㅂ)とぱ行(ㅍ)は、語頭に来る限り、日本語ネイティブにはどちらもP音に聞こえるため、区別がつきません。
つまり、清音・濁音・半濁音の区別は韓国語ネイティブにとって難しく、平音・激音・濃音の区別は日本語ネイティブにとって難しい、ということですね。互いの言語の音韻体系に耳と口を慣らしていくのが大原則ですが、大まかな差異や特徴を知っておくと、片言のコミュニケーションでも少しスムーズになるかな、と思います。
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