2017-11-08

継続は力なり

「ほぼ日手帳」の購入をきっかけに、「ほぼ日刊イトイ新聞(略称 ほぼ日)」の存在を知った。
http://www.1101.com/home.html

コピーライターの糸井重里が主宰、株式会社ほぼ日が運営するウェブサイトで、毎日更新されている。Wikiによれば、「日刊」ではキツイだろうということで「ほぼ日刊」と銘うったらしいが、結果的に1998年6月6日の創刊から今日まで、一日も休まず更新されているそうだ。糸井氏自身も毎日トップページに“エッセイのようなもの”を執筆、掲載している。

ほぼ20年間一日も休まず…このことだけで敬服至極。以来「ときどき」読んでいる。(私の場合、単にアクセスするだけでも「ほぼ日」にも至らない。)

以前に参加したマインドマップのセミナーの講師も、数年来毎日メルマガを配信していると言っていた。土日だからとか、風邪を引いたからといって休むと、かえってペースが乱れて(再開するのが)しんどいから、と。

何であれ、一日も休まず続けるというのは大変なことだ。どんな些細なことであっても、である。高熱を出してフラフラの日もあれば、終日外出で時間が取れないこともある。書き物なら、どうにもネタが浮かばないこともあるだろう。そんなハンディを乗り越え、「今日一日ぐらい休んでも…」という様々な誘惑を退けて、どんな条件下でも決めたことを、それも長年にわたって実行し続ける。

若い頃は、これをやって成果があるのか、どのぐらいの成果が期待できるのか、ばかりが気になって、実行する以前に「見込める成果」を予測することに気がとられていた。小さなことの積み重ねが未来をつくる、と言われても、頭でわかっていても、実感が湧かなかず、継続へのモチベーションを維持することができなかった。しかし、昨今は、良きにつけ悪しきにつけ、日々の積み重ねが今を作っていると実感する局面が増えたのだ。特に「悪しき」方について。

年齢を重ねるにつて、大なり小なりバグというか、心身の不調やこれまでのやり方に不都合が顕在化してくるものだが、その元をたどっていけば、長年の間違った、不適切な習慣・方法に気づかされることが少なくない。食事、睡眠、姿勢、歩き方、呼吸から、ものの見方・考え方まで…それらはたいてい無意識にやっていて、何かの不具合を自覚したときに初めて見直す必要に迫られる。しかし、いったん身についた不適切な習慣や方法を正常化、最適化するのは、大変なことなのだ。

そして、ふと思い至った。

継続は力なり。

不適切な行動や習慣の積み重ねが、望ましからざる結果を招来する。裏を返せば、適切な行動や習慣の積み重ねこそ、望ましい結果への王道なのだ。100パーセントではないにしても、人間の営みの中で、小さなことの積み重ねがもつ重みは、思っていた以上に大きい。

ものすごい偉業でなくとも、どんな小さなことでも、毎日何かを続けている人、続けられる人には、心からの敬意を覚える。ミドルエイジど真ん中になって、ようやくその重みと凄さを実感するようになった。もっと若いころから実行していれば…という悔悟もないではない。

しかし、思い立ったが吉日。

今日からでも、倦まず弛まず、今日積むべきレンガを積み上げる人間になりたいと思う。

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