2008-01-30

学習=楽習

大人の学習がブーム。絶えざる研鑽なくしては生き抜けないとの認識が高まり、おのずと勉強への関心が高まっているのだろう。それに伴い、いかに効果的に学び、スキルアップし、仕事や生活の質を高めるか、ということをテーマにした本が、どんどん出されている。折りしも自分自身、キャリア再構築の必要を感じていたこともあり、類書を濫読気味の今日この頃。かの「10倍」シリーズほか関連本をダダーっと読んでみる。
あれこれ読んでみて、大人の学びの成否は、モチベーション維持と時間の有効活用に極まると感じている。必要十分な睡眠時間の確保、ちょっとのスキマの時間の活用、すること・しないことの選別による時間の捻出。そして、モチベーションの維持。それには、収入アップにつながる、資格試験にパスする、などの直接的な動機付けもよいが、根本的には「学びそれ自体が快」になるような循環を作ってしまうことが大切なのだ。ただし、その循環ができるまでに、一種の苦行的なプロセスが避けられないのもまた事実なのだが。要は、学習が楽習になるまで続けられるかどうか。その間のモチベーションを維持するために、意志に頼らず仕組みをつくろう、そのために必要な投資もしよう、と繰り返し述べているのが、先述の勝間さん。学びの達人は、続けるための様々な工夫をしている。学びを楽しみ、成果を出しているハイレベルのプロたちは、自分に合った学び方を体得した人でもあるのだ。
振り返って、わが身―いや、かこつのはよそう。本質的に学びは脳にとって快。「知らなかったことを知る」「できなかったことができるようになる」のは、最高の快楽の一つだ。自転車に乗れるようになった日の喜びを思い出せば、学習=楽習になる余地も大いにありそうだ。あとは実行あるのみ。自分の“楽”習法を確立すべく、私も工夫を重ねるとしよう。